旧帝7大を選ぶ ~技術文献発行数を可視化
■まえがき
前回の予告から、旧帝大7大学を題材に技術文献の寄稿状況を分析して、
大学の選び方を考察しました。
■手段
1990年~2019年までの30年間について作表しました。
(1)技術文献総数
(2)一人あたり技術文献数
a)教員一人あたり
b)学生一人あたり
*データベース:JSTplus、JMEDplus
*教員と学生の数は、各大学HPで公開されている内、理系(医学、歯学、理
工、薬学、農学等)を抽出してカウントしています。
*技術文献数は30年間の累計なので、最新の人数を30倍して、延べ人数とし
ています。
*東大の理系教員のデータがどうも公開されておらず、悩んだ結果、その他の大
学の教員/学生比の平均から、理系教員数を推定しています。
ぱっと見、理解しやすいように、グラフも作図しました。
■結果
(1)文献数もさる事ながら、教員一人あたり最も件数が多いのは9件越えで、
「東京大学」。
(2)学生一人あたりでは、1.5件越えで、
「東北大学」。
(3)総件数では劣るものの、教員一人あたりの件数が相対的に多く頑張っている
感のある、「九州大学」。
(4)毎年、教員一人あたり7件前後、学生一人あたり1件前後、技術文献を寄稿
しているんですね。さすが、旧帝大といったところ。
■考察
文献数などという俯瞰的な統計分析から、論文を書きやすい、多く書ける
可能性を特徴として大学を選ぶ、ということがある程度可能そうです。
■ブログ、次回の予告
特に企業では、「発明」(すなわち「特許・実用新案」)のほうが重視
されます。製品や商品に直結するからです。
次回は、題材はまたも「旧帝大」7大学ですが、「特許・実用新案」を
分析して、大学の選び方を考察します。
■補遺
技術文献とは:
原著論文
短報
予稿
文献レビュー
解説
データシートなど
安全基準規格など
科学技術に関する方策
会議録記事
紹介的記事
特許記事
特許制度
比較臨床試験
ランダム化比較試験
著作権、その他のお問合わせ: